こんにちは!ざわむーです。
ゲストハウスなんかに行くと外国人のゲストも多く、中には「日本語が少しだけわかります!」なんていう方もいて、例え拙かろうが間違っていようが、日本に興味を持って、日本語を話そうとしてくれるのは、かなり嬉しくてわくわくするものです!
日本語を頑張って使おうとする外国人を見ていると、助詞に苦戦する人が多いことがわかります。
でもいざ、外国人から正しい使い方をについて聞かれても・・・普段何気なく使っている言葉を、パッとわかりやすく説明するのって難しくないでしょうか。
この記事では、そんな人の力になれるよう、大学時代に日本語教育を専攻していた私からお伝えします!
Contents
前置き 〜助詞って難しい
日本語を母語としない人たちにとって、日本語は学習が難しい言語と言われます。
その理由の一つが、助詞の難しさです。
以下の例文をご覧ください。
①太郎くん は 花子さん に 日本語 を 教えた。
②太郎くん を 花子さん から 日本語 が 教えた。
①はわかります。比較的かんたんな構成の日本語の文章ですね。
②は、単語が出てくる順番は①とまったく同じです。
でも、助詞を適当に使うだけで、全く意味をなさない文章になります。
さらに、ひとつの助詞に複数の用法があることも、助詞を学ぶ難易度を引き上げています。
①机の上 に バッグがあります。
②7時 に 朝ごはんを食べます。
①の「に」は、場所を表します。
同じ「に」を使っていても、②は時を表しています。
これらを我々日本語母語話者は無意識に使い分けていますが、外国人がこの感覚を掴むことはとても難しいです。
でも、日本語を使うにあたって助詞は避けては通れません。
じゃあ、ご飯でも食べながらゆるりと教えられるように、本記事でポイントをまとめようじゃないですか!
これを活用して、ゆるりと「助詞」を教えてあげてください!
ご飯でも食べながらゆるりと助詞「を」表現を覚えよう!
用法① 他動詞の表す動作の対象を表す
助詞「を」の代表的な意味用法として、他動詞の表す動作の対象を表すというものがあります。
でもこれ、このまま相手に伝えるの難しすぎますね…
ここは、ジェスチャーを交えて実践で教えちゃいましょう!
(お茶を飲む動作をしながら)
「お茶 を 飲みます」
(ギターを挽くジェスチャーをしながら)
「ギター を 弾きます」
日本人A「すみません。お皿 を 取ってください」
日本人B(お皿を取ってあげるジェスチャー)
まずはここで相手の反応をチェックです。
動作の対象を表していることをわかってもらえたら、応用編いきます!
こちらから質問を投げかけ、助詞「を」を実際に使ってもらいましょう。
「今日のランチは、なに を 食べましたか?」
→ 「〇〇 を 食べました」
「大学では 何 を 勉強(専攻)しましたか?」
→ 「〇〇 を 勉強(専攻)しました」
「あなたの国では 何語 を 使いますか?」
→ 「〇〇語 を 使います」
このようにして、動作の対象に対して「を」を使う感覚を、何度も繰り返し練習することで掴んでもらいましょう。
用法② 移動の出発点や経路を表す
助詞「を」には、出発点や経路、通過点を表す意味合いもあります。
こちらも実践で覚えていきましょう!
「明日の9時に、ホテル を 出ます」
(ホテルを出発点として、動作主に動きがある)
「あの信号 を 右に曲がります」
(信号を通過するときに、右に曲がるという動作がある)
「橋 を 渡ります」
(橋を経路として、動作主に動きがある)
経路や通過点のニュアンスは少しイメージが難しそうなので、
「ホテル を 出ます」「部屋 を 出ます」等を、ひとつのワードとしてまとめて覚えても良いかもしれません。
こんなことを聞かれたら・・・
学べば学ぶほど、疑問は出てくるもの。
こんなことを聞かれたらこう答えればOK!をいくつかピックアップしてみます。
「部屋を出る」と「部屋から出る」は何が違うの?
基本的な意味合いとしては一緒です。どちらの使い方も、間違いとは言えないでしょう。
ただし、下記はどうでしょう。
後者の嫁の方、違和感ありますよね。
「を」と「から」の違いとして、「を」は起点を表すものに過ぎず、「から」は動作の到達点との関係における始点を表しています。
旦那の方は、部屋から廊下にでて、その廊下を歩いたのかもしれないし、その廊下を掃除したのかもしれない。
嫁の方は、部屋という空間から出た、という事実のみを表すので、その後の廊下云々は含まれない。(「部屋を出て、廊下を歩いた」と分離させれば別ですが…)
「を」と「から」の違いについては、文脈や使われ方によって他にも違いがありますが、ここでは割愛します。
こればかりは、しっかり勉強するか、使って慣れていくか・・・頑張るしかないですね。
「を」って省略していいの?
まず、「ご飯食べましたか?」は間違いとは言えません。
特に口語表現では、助詞が省略されることがあります。
そして、文脈や相手との関係性によっては、助詞を省略したほうが自然な場合もあります。
例えば・・・
自然な会話としては、「は」を省略した旦那の方と言えるでしょう。
後者の嫁の方でも間違いはありませんが、「その本は面白そうだけど、隣の漫画は面白くなさそう」というような、隠れた意味を匂わせているようにも見えてしまいます。
純粋に尋ねるならば、前者の「その本、面白そうだね!」のほうが自然に見えるでしょう。
とはいえ、助詞が入っている文も、日本語として間違いじゃないので大丈夫です!
さいごに
いかがでしょうか。
記事を書いていて、日本語って奥が深いなあと改めて思いました。
普段何気なく使っているものを、改めて何も知らない人に説明するのはとっても難しいものです。
そんな中でも、少しでも外国人が日本を知る手助けができるように、日本語をもっと楽しいと思ってもらえるように、
本記事を活用していただけたら嬉しいです!