こんにちは!嫁です。
この記事では、そんな疑問にお答えします!
もちろんできる人もたくさんいるのはわかっています。
でも残念ながら、少なくとも私には理解できません・・・(泣)
英語の教科書や英語の先生の話す文章は、文法が固まっていてわかりやすいので、英語が母国語ではない私たちでも(かろうじて)理解することができます。
でも実際、ネイティブの方々の話し方って、教科書とは違うんですよね。
これは逆も言えます。
旦那がスタッフをしているゲストハウスHostel KIKOに遊びに行くと、海外からのゲストもたくさんいるわけですが、私たち日本語母語話者の、日本語での会話を聞き取るのはきっと難しいでしょう。
今回は、大学時代に日本語教育を専攻していた私が、日本語教室に通い始めたばかりの外国人と日本語での会話をするコツをお伝えします!
・日本語教室に通い始めたばかりの人に、こちらの言いたいことを伝えられる!
・伝わりやすい日本語で会話をすることで、日本語学習のお手伝いができる!
Contents
ここでの外国人はこんな人
日本語を学んでいる、と一言にいってもいろいろいます。
学んでる期間やレベルによっても違います。
日本語に囲まれている環境かどうか、によっても違います。
教室で学んでいる人と独学で学んでいる人でも、理解の状態が変わってくることが多いです。
今回の日本語を学ぶ外国人、日本語学習者は、以下のような方々を想定しています。
・初級レベルの中でも、学び始めてかなり日の浅い人
・日本語教室などで学習している人
相手を知る:日本語教室の初級クラスのこと
まずは相手を知る、ということで!
今回ターゲットの日本語学習者がどんなふうに学んでいるのか、ちょっとだけ見ていきましょう。
※ あくまで日本語教室のやりかたにもよりますし、先生や教材によっても教え方が異なりますので、その点はざっくりと考えてください。
基本形は「〜ます。」
日本人にとって、動詞は原型が基本です。
例えば、「食べる」「歩く」「行く」とか。
でも、日本語教室の特に初級クラスでは、丁寧語がベーシックとして扱われます。
「食べる」ではなく「食べます」
「歩く」ではなく「歩きます」
「行く」ではなく「行きます」
〜ます、の形を先に学習するのが特徴的です。
「みんなの日本語」という教科書を使う
日本語教育の教室授業において、最もよく使われているのは、「みんなの日本語」という教科書です。
みんなの日本語初級は、初級Ⅰと初級Ⅱに分かれており、それぞれ25課ずつの課で構成されています。1課ごとの学習時間は4〜6時間と言われています。
そんなこの教科書、もちろん「マス形」と呼ばれる丁寧語から学習が始まっていくわけですが、
私たちがベーシックとする「動詞の原型」「辞書形」はいつ学習するのか。
18課です。
単純に計算すると、日本語学習を初めて69時間目にやっと辞書形を学ぶことになります。
会話にマス形以外の形があると、学習者は理解が難しいかもしれない
実際は、相手の方も単語を拾ったり文脈を読んだり頑張って、結局なんだかんだ理解できちゃうところかもしれません。
ですが、学習内容と照らし合わせると、ちょっと難しく感じるかもしれないことは想定できます。
たとえば辞書形
先述の通り、辞書形は学習序盤ではわかりません。
「これ、食べる?」
下手するとこれが難しいです。(指示語もまだですし・・・)
また、普段の会話にもちょっとしたところで辞書系がでてきます。
「ご飯を食べるとき、手を消毒します」
学習者向けに丁寧に行っているように聞こえますが、実は「食べるとき」がちょっと難しいところです。
たとえばテ形
テ形と呼ばれる動詞の形も、私たち母語話者はよく使いますが、日本語学習者にとっては難しい形です。
「家に帰ってから、ご飯を食べます。」
「ちょっと待ってー!」
「この紙に、名前を書いてください。」
ここでは、帰って、待って、書いて、がテ形と呼ばれる形です。
私たちは何気なく使っていますが、学習者にとっては聞き慣れない形ですし、意味を取るのも難しいところです。
ちなみにテ形は、みんなの日本語の14課で学びます。
こう言い換えるだけで、日本語学習者にはわかりやすい
基本的に丁寧語を使って話す
普段の話し言葉を丁寧語にすることで、日本語教室で触れる言葉にかなり近づきます。
日本語学校では、教師と生徒という立場も相まって、丁寧語が飛び交っています。
私がちょっとだけ携わったのが、初級Ⅰの10課前後を学ぶ学習者の方々でした。
率先して日本語を使おうと休み時間もたくさん教師に話しかけていましたが、お互いに使うのはやはり丁寧語でした。
ジェスチャーを使ったり、ゆっくり話したり
これはどの言語でも言えることですが、ジェスチャーを使ったり、スマホとかを使って写真を見せたり、相手の反応を見ながらゆっくり話したりすることで、相手にとっても易しい言葉になります。
マス形に言い換えるならこんな感じ
先述した「帰って」「待って」等のテ形は、普通に考えるとマス形にはなりません。
そんなときの言い換えのやり方を、例文を使ってご紹介します。
例:日本人から外国人に対して
「買い物行くの、10時で良いっすか?」
例えばゲストハウスで、海外からのゲストと一緒にお昼ご飯の買い出しに行くようなシーン。
「行きます」ならわかっても、「行く」という表現が聞き慣れないものなので通じにくいです。
これだと、ただ丁寧な表現(買い物に行くのは10時で良いですか?など)にしても、「行く」を使うことから離れられていないのであまり変わりません。
まあ現実、そのままでも話す方の情熱でうまく通じるような気もしますが・・・(笑)
もしマス形を使って易しい表現に言い換えるとしたら、というのを見ていきましょう。
言い換え①「買い物に行きます は、 10時で良いですか?」
かなり日本語教師的な表現な気がします、授業案にこんな書き方をした記憶が・・・(笑)
余談ですが、日本語教室ではテ形を習っていない学習者に対して、
「ノートに書いてください」➔「みなさんノートに書きます」
というような表現が普通になされます。
言い換え②「10時に買い物に行きます は、 OK?」
これだと少しは自然な感じになるような気がします。
話し言葉的ではありますが、ゲストハウスなんかでお話するのにはお互いに使いやすい表現になるのではないでしょうか。
さいごに
いかがでしょうか。
ちょっと意識して「マス形」を使うと、日本語学習者にとって易しい表現にすることができます。
こちら側がマス形を意識して話をすることで、相手にとっても授業の復習になったりなど、日本語を学んでいくための力になるでしょう。
旦那の記事でも述べているように、母語以外の言語は率先して話して、率先して聞いて、とにかく実践していくことで身につきます。
それは日本語を学ぶ人にとっても同じです。
本記事を活用して日本人学習者と日本語でもコミュニケーションを取り、意思疎通できる喜びをお互いに感じられたら素敵ですね!
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