どーも旦那(@Etupirkazuyan)です。現在は仙台のゲストハウス「Hostel KIKO」のコミュニティデザイナーを勝手に名乗りつつ、世界と地元の交差点としての場づくりをしています。
本記事の執筆時点で、僕はゲストハウススタッフになってから約9ヶ月になるみたいです。大学時代からずっと「ゲストハウスを作りたい!」と言っていて現在はようやく夢がかなっている状態。夢を言い続けるって大事だなあとしみじみ。
ただ前職の仕事を辞める際の面談で「様々な職種や業種の人々が集まって話すことでどんな価値が生まれるの?俺にはわからないなあ」と当時のトップに言われ、そのとき明確にその人を納得させられる回答をすることができず、消化不良でふわっと面談が終わってしまい悔しい思いをした過去があります。
実は今でもまだ悶々としているのですが、最近その質問に対する回答のヒントになるような考えに至ったので、この時点で書き記しておきます。
・場づくり、コミュニティ運営に関わる人
・オープンイノベーションに興味がある
・個人のスキルを活かして仕事をしたい人
・人生100年時代の新しいライフスタイルに興味のある方
Contents
1,コミュニティは色々あるからそれをまず紹介
まずはタイトルにある「様々な職種や業種の人々が集まるコミュニティが創り出す価値とは?」という問いかけが指す「コミュニティ」について、ゲストハウス以外にも僕の考えているものがあるので、それを含めて例を3つ紹介します。
ゲストハウス・シェアハウス
ゲストハウスとは世界中から宿泊客が来る宿のこと。宿泊料金が安価なことと、スタッフが英語を話せることが多いこととで、外国人のバックパッカーの宿泊比率が高め。ドミトリー(相部屋)ということと、共有のリビングルームがあることが多く、宿泊者同士、又はスタッフや地元の人との間でコミュニティが生まれることが多い。
ゲストハウスが短期ステイなのに対して、シェアハウスは長期ステイの日本人or外国人が利用することが多い。またドミトリーの場合もあるが、個室があることのほうが多い。首都圏だとアパートの家賃が高騰化しているため、安価な家賃を求めて住む人も多い。もちろんテラスハウスのような共同生活をしたくて住む人もいる。
ちなみにゲストハウスについての記事も執筆していたので気になる方は読んでみてください。
コワーキングスペース
フリーランスやリモートで仕事ができる会社員が利用することが多い、共同で仕事ができる施設のこと。空いているスペースを自由に使えるタイプや、法人や個人が専用の固定席を契約して使用するタイプがある。Free-Wi-Fiやプリンタ、ドリンクを完備しているところも多いため、仕事がしやすい環境が整っている。個人で使う人が多いため、他の人と繋がるためには共通の知人や舵取り役のスタッフを通して繋がることが多い。そこで新しく形成されたコミュニティでチームが作られることもある。
オンラインサロン
好きなことや専門的なこと、同じ意志を持った人たちがオンライン上でつくる有料会員制のコミュニティのこと。有料にしていることと会員制にしていることで、意識がある程度高い人が集まって生産的な交流をしている。誹謗中傷などの非生産的なことが行われることは少ないらしい。(たくさんあるので断言するのが難しい)インフルエンサーが中心となることが多く、共通の目的の元、活発に交流しているイメージが強い。
以上、今回は3つだけ紹介しましたが、もちろん他にも様々な形態でコミュニティが形成されています。個人的には、今後もまだそういったコミュニティは、さらに加速して時代に求められていく気がしています。
さてそれでは本題に入っていきます。
2,様々な職種や業種の人々が集まるコミュニティが創り出す価値とは?
「1→10」にする仲間がいること
これはどういうことか。例えば個で生み出せる価値を「1」とした時に、何人か集まることで、それが単純にプラスではなく、かけ合わさって、価値が「10」になるということです。
ある意味で「三人寄れば文殊の知恵」ということわざが示すものだと思っています。これは凡人だとしても、3人集まれば良いアイデアが浮かぶ、というものです。(天才が3人集まったらどんなアイデアが思い浮かぶんでしょうね。)
もちろん人のスキルレベルはバラバラです。専門性が高い人もいれば、そうじゃない人もいます。ただ、先に紹介したコミュニティであれば、多種多様なレベルの人達が共存し合う環境に身をおくことができます。
具体的に紹介すると下記2つがあります。
新たなことに挑戦した時に助け合う共同意識の創出
最近僕はアドビのイラストレーターやフォトショップのスキルを身に着けたくて、色々練習していたんですね。ただそこでどうにもわからない箇所がでてきたんです。
そこでゲストハウススタッフのデザイナーに相談したところ、優しく教えてくれ、わからないことが解決したんです。
これって結構凄いことだと思っていて、特に個人で働く人は周りに仲間がいないことに孤独さを感じてしまうと思うんです。とはいえ、このコミュニティには教えてくれる異業種の仲間がいる。これってめっちゃ心強いことだと思うんです。
組織を超えた“スキルを持つ個”が気軽にチームを組める
そもそもフリーランスなのであれば既に組織に属してはいないのですが、副業で稼ぐとなったときには組織に属していることになりますよね。
通常だとなかなか組織間の交流はなく、異業種・別組織で関わることは少ないと思います。ただ今後は様々組織や会社の資源をもっと流動させて、地域を超えて、日本や世界という枠組みで働くことが求められていきます。
既にスタートアップや地域活性化VCの取り組みで、様々な背景を持つ個が繋がり協力できる体制も整いつつあります。そうした場からイノベーションが生まれていくのだと思います。
ちなみに東京では大企業の若手が繋がる「ONE JAPAN」での取り組みが評価されています。
下記の本は具体的にどのように組織したか、何を生み出してきたかがこと細かに書かれているので、興味のある方は必読です。
3,今後の展望〜小さなコミュニティの増加
改めて、今回の問いである「様々な職種や業種の人々が集まるコミュニティが創り出す価値とは?」ということについて整理します。
結局は「一緒に挑戦する仲間を見つけられる」ということに収束すると思っています。
僕が以前所属していた会社ではなかなか他の会社や組織、業種と関わる機会はありませんでした。(僕だけかもしれませんが) そうすると閉鎖的すぎて、何も新しい考えは生まれてきません。その組織や自分の頑張りに依存します。
友達という程よい距離感が「お互いの好きなこと」による推進力を最大化する
これはオープンイノベーションを推進する会社のイベントに参加した時に感銘を受けたことです。
「家族」「会社」「友人」という3つのコミュニティがあった際に、唐突ですが例えば「インドにいって、教育を受けれない子供向けの学校を作るぞ!!」ってなるとします。
そうした時におそらく家族は、「何いきなりそんなコト言ってるの?家庭はどうするの、子供の生活は?」となりますね笑 また、会社は「お前の欠員誰が埋めるんだ。引き継ぎは済んでいるのか?そもそも会社の売上あげてから言え。」なんていうわけですね。
でも、友人だけは「おー面白そう笑 具体的にどうするの?君が頑張るなら応援するよ」となるわけです。もちろんプランが穴だらけであれば指摘してくれるのも友人だと思います。
これ何が言いたいかって言うと、程よい距離感の友人だからこそ「応援」してくれるんです。これって、何かイノベーションが生まれる予感がしませんか?
・・・という話です。
1つ会社や組織だけにとどまって、そこでだけのコミュニティで人生を設計するという時代はゆるやかに終焉を迎えていると言われています。
それは売り手市場と言われる現代の社会情勢に加え、オンラインでの仕事が可能になってきた背景もあると思っています。フリーランスもそうですが、会社員もネットを通じてどこでも仕事ができます。様々なスキルを身に着け、色々な人との交流をすることで新たな考えを頭に植え付け、ふとしたときにパっと面白いアイデアが思い浮かんだりするものです。
ぜひ、まずは会社や組織以外の小さなコミュニティに属するところから初めてみてはいかがでしょうか。(以上、完全主観の持論でした)
☑【人生迷走中の方へ】自分を整理する方法【グラフィカルにまとめてみよう】
☑WEB上で情報発信をする3つのメリット【ネットコミュニティで広がる選択肢】
☑ゲストハウスではこんな交流ができます【体験談をご紹介!】
参考までに、下記の本では「人生100年時代の新しい生き方」を考えるうえでとても重要なマインドが書かれています。漫画なのでさくっと読めちゃいます。
僕はこの考えに刺激を受けたので、一旦立ち読みで読破し、結局本を買っていつでも読み直せたり、友達に貸したりできるようにしました。
ぜひ気になる方は読んでみてください・