私たちの考え

米仕事と花仕事の考え方【地域で仕事したい人に伝えたいこと】

悩む人々
悩む人々
「米仕事」と「花仕事」という話を聞いたんだけど、これってどういうこと?その中身を知りたい!!

本日はそんな人にお伝えできるような記事を執筆予定です。

いわむー
いわむー
米仕事と花仕事の考え方を知ったのは、僕が地域のまちづくり助成金の活動で、仙台の商店街のフリーペーパーを作っていた頃です。
ざわむー
ざわむー
フリーペーパーの活動を一緒にしていた友人から教えてもらったって言ってたね!私にも教えて〜

あわせて、この考え方を教えてくれた友人は「『花仕事』を発信することの重要性」についても語っていました。
地域で活動や仕事をしたい方には参考になると思います。

それでは本文で「米仕事」と「花仕事」について簡単に紹介していきます。

「米仕事」と「花仕事」とは

この考えは「稼ぎ仕事」と「務め仕事」に由来します。

会社の仕事は自分が稼ぐための仕事、つまり「稼ぎ仕事」としてやらなくちゃいけないんですが、もう一つ「務め仕事」っていうものがあるだろうって思ってるんです。稼ぎはともかくとして、自分の能力を使って世界の役に立つものを考える仕事ってあるだろうって。

水戸岡 鋭治. 鉄道デザインの心 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1320-1322). Kindle 版.

「稼ぎ仕事」と「務め仕事」は、「米仕事」と「花仕事」という呼び方もあります。ややこしいんですが、「パン仕事」いうのもあります。たまたまフランスの作家の人たちがよく〝パン仕事〟って言うわけですよ。作家としての作品づくりだけでは食えないから、生活費を稼ぐために別に仕事をする必要があって、それを〝パン仕事〟と呼ぶ。それを聞いて、パンを米に変えて稼ぎ仕事のことを米仕事と呼んで、そうでないボランティアや、自分が本当にやらなくちゃいけない仕事を花仕事って呼んだんです。それで結論として言いたいのが、社会のことをボランティアでやらなくちゃいけない、花仕事というものがある、っていうことです

水戸岡 鋭治. 鉄道デザインの心 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1374-1380). Kindle 版.

今回の記事はこちらの本「鉄道デザインの心」から引用しつつ書いています。

「米仕事」と「花仕事」のお話は「第10章稼ぎ仕事と務め仕事(水戸岡 鋭治. 鉄道デザインの心 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1319). Kindle 版.)」に書いてあります。

ざわむー
ざわむー
ほうほう、なるほど!米仕事というのは「稼ぎ仕事」のことで、私達が生活をするために稼ぐための仕事ということ。花仕事というのは「務め仕事」のことで、稼ぎに関わらず世に必要とされている活動で、例えば地域でのボランティア活動のこと、かな?
いわむー
いわむー
うん、僕もそんな感じに考えてたよ。

上記で引用した文章は、本で書かれていることのいち部分でしかないので、もっとしっかり理解したいという方は引用元の本を読んでくださいね〜。僕はkindleで買っちゃいました。

なぜ「米仕事」と「花仕事」の考え方を紹介したいのか

ざわむー
ざわむー
「米仕事」と「花仕事」がどういうものかなんとなく分かったけど、地域で仕事したい人に伝えたいのはなんでなの?
いわむー
いわむー
それは、地域で仕事をしたいとなった時に、まずは「米仕事」から考えてしまう人が多いからなんだ。とはいえ、地域の仕事は「花仕事」も多い。そこに認識のずれがあって、地域での仕事に繋がらなかったり、消耗したりしてしまう人も多いんだ。

今の社会では、ほとんど全てが稼ぎ仕事で、務め仕事がないです。戦後、僕たちは勤勉な企業人になってしまい、社会人としての勤勉さを失ってしまった。家の面倒を見ない、近所の面倒を見ない。そのせいで家族が壊れて、環境も壊れて、どこから手をつけていいか分からない。

水戸岡 鋭治. 鉄道デザインの心 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1366-1369). Kindle 版.

そういうことが一番根底にあって、それではどういう機械を造ろうか、どういう街にしようか、じゃあどういう電車を造る、どういう駅を造るっていうのが正しい話の順番というものでしょう。一番根底にある問題点を無視して、単にもうかるからこうしよう、っていう話では、何も解決できません。

水戸岡 鋭治. 鉄道デザインの心 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1371-1374). Kindle 版.

この記事を読んだ時に思い浮かんだのが、小さい頃に自分が住んでいた町内会の集まりのこと。近所の方々みんなでご飯を食べたり、ゲームを一緒にして遊んだ記憶がある。あれは町内会の誰かが「務め仕事」としてやってくれてたんだと思います。ご近所同士が顔見知りだと、何かが起こった時に、助け合いが生まれたりします。孤独が生まれにくいという意味でも、これは重要なことですよね。最近ではそういう集まり、少なくなった気がします。

上記は地域に住んでいる方々の話ですが、外部の人間が、いわゆる「まちづくり」をしようと入ってきて、仕事を作ろうとすること、ありますよね。
僕自身も、仙台の荒町商店街に住んでいるわけではないけど、そこに働く場であるゲストハウスがあるから、そこの地域を活性化させる仕事を作ろうとしてました。

いわむー
いわむー
ただそこには「米仕事」ではなく、「花仕事」が多くありました。お祭りの準備、フリーペーパー作成、ITツールの勉強会の講師、まちあるきのガイド、簡単な動画作りなど。(僕の場合です)

生活がかかっていたりすると、どうしても「米仕事」に目が向き、まちの発展には重要なことだけど利益が出ないからやめてしまおうとか、もうからないからやらないとか、そういう発想をしてしまいがちです。(資本主義社会に置いて、そういう教育を僕は企業人のときに受けてきました。なので実は商店街の仕事を始めた当初は、地域活動に否定的な意見も持っていました。)

いわむー
いわむー
この章の冒頭でも述べましたが、地域の仕事は「花仕事」も多いんですよね。自分が自立した「米仕事」がないときはなかなか考えられる余裕がないかもしれませんが、長期的に地域で仕事をするなら「花仕事」をする時間を確保するべきです。
ざわむー
ざわむー
そうじゃないと、その地域のポテンシャルを活かせず、方向を間違えたり、正しい答えを見失っていく可能性もありそうだね

「花仕事」をしっかり発信しよう

いわむー
いわむー
地域で仕事したい人に伝えたいこと、それは「花仕事」についてしっかり発信しようということです。もちろん「米仕事」についてもですが。なぜなら、「花仕事」は裏方に回ることもあって、誰が何をしたのかが意外と知られないからです。知られることで「米仕事」にも繋がることがあります。
ざわむー
ざわむー
つまり自分がやったことは、「◯◯やったよ!」ってSNSとかで言ったほうが良いってこと?なんかいやらしくない?それに恥ずかしいなあ…

そうなんですよね、あからさまにそういうのを言うのって、抵抗感抱く人、結構多い気がしますし、仕方ない感情だなあと思います。

もちろんその気持ちも分かるのですが、それだとせっかくの取り組みが自分で止まってしまい。循環しないこともあると思うんです。

パターンA

①〇〇という商店街のイベントをやりました。

②ボランティアだし、そこまで大きな仕事はしていないし、一緒に関わってくれた10人だけが知っててくれればいいや。

③終わり。

パターンB

①〇〇という商店街のイベントをやりました。

②ボランティアだし、そこまで大きな仕事はしていないけれど、せっかく関わったので、このイベントの様子や自分が関わって工夫したことだけでもSNSで紹介しよう。過大に見せないよう気をつけて。

③SNSで繋がっている100人の内、半分の50人が見てくれたみたい。

④他の町内会にも知れ渡って、そのイベントを参考にした別イベントが動き出した。
→流れが止まらず、地域の活性化が続く

⑤メッセージが届き、どんな感じでイベントをやったか教えてほしいと言われたので教えた。
→この段階で「花仕事」が1つ増えた。大変と思う人がいるかも知れない

⑥少し時間が経って「地域で◯◯というイベントをされていましたよね?」と、地域の方から連絡があり、本業の仕事について話を聞きたいと言われた。
→これが「米仕事」のきっかけになることもあります。

いわむー
いわむー
上記例はシンプルに書いたので、ちょっとできすぎのような例ですが、実際に僕が商店街の七夕のイベントを手伝った後に、同じくそこに参加していた別の団体の方から、動画制作の仕事を頂いたこともありました。かなり想定外の繋がりでしたが、そういう事あるんだなって、思いました。ちなみに他にもそういう事例、まだたくさんあります。
ざわむー
ざわむー
なるほど!「花仕事」を発信することで「米仕事」に繋がることもあるんだね。

「花仕事」は大事です。大事ですが、そればかりやってると生活がままならないこともあると思うので、「米仕事」もやる、そして「花仕事」を「米仕事」につなげていく。それが地域で仕事をする時に、心を消耗させず、長く関わっていくためのちょっとしたコツです。

いわむー
いわむー
ゲストハウスで仕事をしている時に、地域コーディネーターの師匠から「地域に関わる仕事は短期視点だけではだめ、長期的な視点を持つことが大事だからね」と何度も教えてもらいました。
ざわむー
ざわむー
それが「花仕事」のような、本質的に大事なことをしっかり取り組んでいこうというメッセージだったのかもしれないね。
いわむー
いわむー
地域の方々も、いきなり外部から来た「地域を盛り上げたい」という人に、すぐ心を開くとは限らないからね。そういう意味でも、地域で仕事をしたいなら長期的視点が必要と感じるよ。

この記事を読んで、少しでも地域に関わる方々のお役に立てると幸いです。

・「米仕事」だけでなく「花仕事」もしよう
・「米仕事」に限らず、「花仕事」もSNSなどで発信しよう
・短期的な成果だけ追わず、長期的に見て必要なことをしよう

今回の記事はこちらの本「鉄道デザインの心」から引用しつつ書いています。気になる方は読んでみてください。

ABOUT ME
旦那:いわむー
旦那:いわむー
大学卒業後、社会人として3年間働き退職。その後、仙台にあるゲストハウス「Hostel KIKO」のマネージャーとして旅人と地域を繋げる仕事に2年間従事。現在はフリーランスのビデオグラファーとして、企業や地域の魅力を動発信する動画制作をしています。キャンプ、日本酒、居酒屋めぐりが好き。最近ではワーケーション地で嫁や友人とゆるりと過ごす時間が至福。